しばられ地蔵尊(業平山 南蔵院)ご利益から境内見どころまでご紹介

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葛飾区にひっそり佇む「しばられ地蔵尊」。縄でぐるぐる巻かれた独特の姿で親しまれている、願いを‟しばって叶える”パワースポットです。由来やご利益はもちろん、年末恒例縄解きの行事まで、初めて訪れる人にも分かりやすくご紹介します。

しばられ地蔵尊とは?

1年に1回だけお顔が見られるお地蔵様

葛飾区立石にある業平山 南蔵院に祀られている「しばられ地蔵尊」。
その名の通り、お地蔵さまの全身が縄でしっかりと巻かれた、非常にユニークな姿をしています。

全長1メールほどの石でできた地蔵尊で、1年に一度大晦日の縄解き供養の時だけ、その姿を拝むことができます。

しばられ地蔵尊の由来

もめんを乗せた荷車を引いた反物屋が
南蔵院で一休み。
そのまま寝込んでしまい
起きてみると反物がまるっとなくなっていました!

大慌てで時のお奉行、大岡越前のもとにかけこむと…

大岡越前曰く
「そこにいてどろぼうを止めなかった南蔵院のお地蔵も悪い、とらえろ!」

はて、訳も分からないものの、
みなで命令に従いおじぞうさまをなわでぐるぐる巻きにして
お奉行様の前まで連れてきました。

それをみていた町の人々は
面白がって
一斉にお奉行所へ集まってきました。

大岡越前曰く
「勝手に奉行所に入ってきた者ども、けしからん!
罰として全員もめんを納めよ!」

やじうまたちは仕方なく
次々ともめんを納付。

すると、納められたあるもめんをみて反物屋が言いました。
「それは私の盗まれたもめんではないか!」
なんとやじうまの中にどろぼうが紛れ込んでいたのです。

こうしてどろうぼうはつかまり、
もめんももとどおり反物屋の元に。

このことがあって、
大岡越前はおじぞうさまのためにお堂をたてて
手厚くまつりました。

それ以来このおじそうさまには
なわでしばると願いがかなう、
そして願いが叶った暁には
縄をほどいて差し上げる
という習慣ができたのです。

ご利益と参拝のポイント

主なご利益

  • 盗難除け
  • 足止め(悪縁・浮気・病気など望まない状況や関係、悪い習慣などを断ち切る
  • 厄除け・災難除け
  • 縁結び
  • その他願い事全般

地蔵堂への参拝

地蔵堂
地蔵堂前の参拝の作法

両手を合わせてこころに願いを込めながら

おん かかか

びざんまえい

そわか

お地蔵様のご真言を3回お唱えしましょう。

これは地蔵堂の前にある「お参りするときの作法」に掲出されているもので、「真言」(しんごん)とは仏への「祈り」や「賞賛」をあらわす言葉を指します。

そして続く何やら不思議な唱え言葉たち(これが真言ですね)はサンスクリット語がもとになっていて、「すばらしいお地蔵様を崇拝させていただきます」という意味があるとのことです。この作法、唱え言葉はこの南蔵院のオリジナルではなく、全国のお地蔵様に対しての作法のようです。

しばられ地蔵尊へ願かけをするには

願掛けの縄は1本100円です。

願い事を念じ、願かけ縄でお地蔵様をしばりお参り下さい(掲示板の文面です)。おじぞう様のすぐ隣にある「願かけ縄」を、100円を箱に収めて1本頂戴し、しばられ地蔵尊に縛りましょう。

南蔵院の境内のみどころ

本堂と霊松

本堂正面写真。

山門を入ってまっすぐ進み左手にひっそりとたたずんでいるのが本堂です。もともと650年以上前に、林能法印が墨田区の業平(今の東京スカイツリーがあるあたり)に開いたお寺でしたが、災害等による幾度かの再建の末、1923年の関東大震災で全焼。その後1929年に現在の場所へ移転し、そこから現在の姿へとなっていきました。

本堂の前に広がるのは樹齢四百五十年といわれる老松「聖徳の松」。南蔵院がこの地に移転する前にあった「聖徳寺」からその呼び名があるようです。

地蔵堂

山門ををくぐって正面に見えるのは「地蔵堂」と「しばられ地蔵尊」

山門をくぐって正面に見えるのが地蔵堂(一瞬こちらが本堂かと勘違いしてしまいがちです)。
参拝するには階段を上るのですが、ちゃんとスロープが用意されており、車いすの方でも地蔵堂、しばられ地蔵尊の元へ上れるよう配慮されています。

車いす用のスロープ

ちなみに、山門も車いすが通れるように段差のない入口が用意されています。すみずみにまでやさしいお寺です。

開運の鐘

大晦日には除夜の鐘として、荘厳な鐘の音を響かせてくれます。除夜の鐘は一般の方の参加ができますが予約が必要です。一打ち千円の奉撞(ほうしょう)料ですが、特別なケーキとお札のおまけつきとのこと。うれしいお心づかい…

お休みどころは山門を入ってすぐ左手にある建物です。

しばられ地蔵尊の縄解き供養について

1年に一度縄解き供養が行われます。2025年末は12月31日の大晦日、午後11時です。

アクセス・基本情報

所在地・行き方

● 名称:業平山 南蔵院(しばられ地蔵尊)

● 住所:東京都葛飾区東水元2丁目28番25号

● 最寄り駅
【 JR金町駅 】JR常磐線 各駅停車(東京メトロ千代田線直通)
【 京成金町駅 】京成金町線
<徒歩>
JR金町駅北口から15分
<バス>
JR金町駅南口から京成バス【金61】「戸ヶ崎操車場行き」、もしくは「八潮駅南口行き」に乗り【 しばられ地蔵 】下車2分

● 拝観時間:9時~16時(拝観時間以外は門が締まります)※大晦日は午前2時閉門
● 料金:無料

※寺務所の受付時間は変動があるため、祈願・御守など目的がある場合は事前確認を。

水元公園からの行き方

噴水広場の出口から徒歩9分ほどで着きます。

まとめ

縄でぐるぐる巻きにされた姿がインパクト抜群の「しばられ地蔵尊」。
願いを結び、厄を断つといわれる地蔵さまは、今も地元の人々に愛されています。

時間に余裕のある日には、水元公園からちょっと足を伸ばすでも、この南蔵院のためだけに訪れるでも、ぜひいらしてみてください。

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