相変わらずお米の値段は高止まり。そんな中注目される海外からのお米ですが、中でも安価でおいしいのが台湾米! 海外のお米にはまだちょっと手が出ない…という方向けに、どんなにおいしいお米なのかご紹介します。

まずは実食! 食レポから
はい、まず率直な感想を言います。普通においしいです!だけど国産米に比べ、若干粘り気が抑え目な気がしました。
粘り気はある、だけどちょっと弱めな印象

始めに言っておくと、台湾米であることを何も言わずに出したところ、家族(小4、中2男子、50代カミさん)は特段反応なく、「ごはんおいしい?」と聞いても「なんで?普通においしいけど」という反応でした。
そうなんです、よーく食べ比べると気づく違い程度なのですが、確かにちょっと違う。でもだからと言っておかずや、ふりかけに合わないのかというと全然違う、むしろ合う!これが私の最初に食べた感想です。でものちに記しますが台湾米の背景を調べると、この感想は案外的を得ていたことがわかります。
炊き上がりの粒はちょっと”長め”?
味は以上のように全然合格。一方で炊き上がりのお米をよーく見てみると、タイ米ほどではないが普段食べているジャポニカ米より粒の形が少し長めな印象をうけました。これは実はカミさんも感じていたようです。この理由もこの後の台湾米の歴史・背景の説明のパートでつながってくるかと思います。

国産米と種類が違うのか?
台湾のお米は日本と同じジャポニカ米が主流ですが、インディカ米と呼ばれる長粒米も存在します。今回ご紹介する業務スーパーで5kg3,240円で売っている台湾米は「複数原料米」すなわちブレンド米なので、もしかしてタイ米も混ざっているのでは?と思い実際に調べてみました。

台湾米の種類
ブレンド米なのでどういったお米がどんな割合で入っているかはわかりませんが、まずは以下に台湾米の代表的な分類と特徴を挙げます。
| お米の分類 | 品種群 | 特徴 |
|---|---|---|
| 短粒米 | ジャポニカ米(台湾では総称して蓬莱米ポンライマイと呼ばれる) | 粘り気がありもちもち。日本のお米と同じ仲間。 |
| 長粒米 | インディカ米(台湾にもともとあったお米として在来米ツァイライミーと呼ばれる) | 粘り気がなくパラパラ。いわゆるタイ米のような細長いお米。 |
気になるのがインディカ米ですよね。私たちが知っている代表的なものにはタイ米がありますが、このインディカ米の特徴はご存じの通り「パラパラ」していること。このインディカ米がどの程度入っているのか、お米の粒を一つ一つ調べてみると・・・
ブレンドの割合
どの程度細長いインディカ米が入っているのか、黒い紙の上で調べてみると…

丸っこいジャポニカ米ばかりで細長いインディカ米は見つかりません。そこでもっとたくさん並べてみましたが…

やっぱりインディカ米は一つも見つかりませんでした。はて?炊き上がりに現れる”細長いお米”はどこからくるのか?それは台湾米の歴史を調べたらハッキリわかりました。
現代の台湾米を開発したのは日本だった
結論から言うと、現代の台湾米を生み出したのは日本だったのです。台湾米は日本人の口に合うよう品種改良が重ねられた結果生まれたものなのです。その経緯を以下にお話します。
台湾のジャポニカ米が日本人にとっておいしい理由
19世紀末、日清戦争の結果下関条約で清国より割譲されたことで、日本による台湾の統治が始まりました。近代化を迎えた日本では人口増加が著しく食料生産地として台湾も当てにされていたものの、当時台湾で作られていた長粒インディカ米は日本人の口に合わず、かといって日本より平均気温が高く一日の日照時間も長い台湾ではジャポニカ米を育てることはできませんでした。
そこで何とか現地で日本人の口に合うジャポニカ米を育てられるようジャポニカ米と現地のインディカ米との交雑の研究が始まります。その交配品種の数はなんと100種以上! そしてついに1926年、「蓬莱米」(ポンライマイ)と銘打たれ完成に至りました。翌1927年には、現代で主流となる品種「台中六五号」が開発され今日に至っています。
ちなみに「蓬莱米」とは台湾のジャポニカ米の総称。もともと「蓬莱」とは古代中国で、東の海上の仙境(仙人が住む土地)を指していましたが、いつしか台湾を指す言葉ともなり、そこから「台湾のお米」として「蓬莱米」と命名されました。

だから少し長い印象だったのか!
台湾米はジャポニカ米とは言え、現地環境に強いインディカ米の特性を交雑により取り込んだ品種になります。ここからは筆者の想像ですが、そういった出自があるので、縦に伸びる長粒の特徴は完全には消えておらず、お米を炊いたときにかつての個性が顔をのぞかせるのではないでしょうか? そんな風にはるか昔に思いをはせて想像するとさらに台湾米がいとおしくなりました。
日本と台湾のご縁に感謝
なるほど、日本人の口に合うよう作られたお米だから私たち日本人が食べておいしかったのですね。台湾と日本の縁の深さは様々なところで言われていますが、あらためてご縁に感謝です。頑張ってくださったご先祖様、台湾の皆さんありがとうございます! 今晩もおいしくいただきます!
※本記事は2025年11月24日現在の金額で表記しています。
水元公園近くの業務スーパー金町店で売っています

全国の業務スーパーで購入できるこの『台湾米』ですが、水元公園すぐ近くの上記業務スパー金町店で購入できます。バーベキューの際には、ぜひどうぞ!





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